FIFAワールドカップ
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国際サッカー連盟(FIFA)が主催する、ナショナルチームによるサッカーの世界選手権大会。
大会ごとの正式な呼称は、「開催年+FIFAワールドカップ+開催国名」の順に組み合わせたものになります。
ジュール・リメ杯(1930-1966)
・FIFAワールドカップを企画した当時のFIFA会長ジュール・リメが寄贈したトロフィー。
・勝利の女神ニケが十角形のカップを支える形をしている。
イングランド大会の前に行っていた展示期間中に盗難の被害に合う。
数日後、ロンドン郊外のある一般住宅のピクルスという子犬が、自宅の庭で新聞紙に包まれたトロフィーを発見した。
ブラジルが3回目の優勝を果たし、その偉業を称えてブラジルに永久に渡されることになった。
※大会創設時から、最初に3回優勝したチームが、トロフィーを永久保持することが決められていた。
ブラジルに永久譲渡された後に、当時のブラジルでは政治・経済が混乱し、犯罪が多発していた。
また、ブラジルサッカー連盟のセキュリティが甘かったこともあり、盗難される。
現在も捜査中だが、トロフィーそのものは見つかっていない。
FIFAワールドカップトロフィー(1970〜現在)
・1970年にブラジルへ永久譲渡された後、新しいトロフィーのデザインが一般公募され、7カ国53点の応募があった。
・「シュートを決め、『やったぞ!』と両手拳を突き上げ、走って自陣に戻って来る選手」2人が背中合わせで地球を支えているデザインが採用された。
アジア大陸と陸続きとなっていた日本列島がきちんと独立した島になるようにデザインがわずかに修正された。
2006年のドイツ大会からは、表彰式直後にFIFAがトロフィーを回収・保管することとなり、優勝国のサッカー協会にはブロンズ製のレプリカ(World Cup Winners’ Trophy)が贈られるようになりました。
ジュール・リメ・トロフィー | FIFAワールドカップトロフィー | FIFAワールドカップトロフィー | |
---|---|---|---|
デザイン | 1st | 2nd | 3rd |
年代 | 1930-1970 | 1974-2002 | 2006-現在 |
高さ | 35cm | 36cm | 36.8cm |
重さ | 3,800g | 4,970g | 6,175g |
台座 | ラピスラズリ | マラカイト | マラカイト |
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▼年代と開催国から選ぶ▼
モデル名:T-model
構成:12枚のパネルと革紐
特徴:決勝戦では2種類のボールが使用されました。前半はアルゼンチン代表の「Tient」を使用し、2-1とリードをしていましたが、後半はウルグアイ代表の「T-model」を使用して、4-2と逆転し、初代王者となりました。
モデル名:Federale 102
構成:13枚の多角形パネルと綿紐
特徴:縫い目には柔らかい「綿紐」が使用されたことで、選手はよりボールをヘディングするようになりました。
モデル名:Allen
構成:13枚のパネルと綿紐
特徴:前回の公式球「Federale 102」とよく似た構造で、熟練した職人によって手縫いされ、ボールは膨らまされていました。
第二次世界大戦などによる国際情勢悪化のため中止
第二次世界大戦などによる国際情勢悪化のため中止
モデル名:Superball
構成:12枚の同じパネル
特徴:1930年代にはすでに、紐が使用されない構造のボールが発明されていたにもかかわらず、ワールドカップで紐のないボールが登場した初めての公式球となりました。
モデル名:Swiss World Champion
構成:18枚のジグザグしたパネル
特徴:前回同様に紐のないデザイン
モデル名:Top Star
構成:2枚の長パーツの間に、2枚の短パーツを配置
特徴:防水ワックスが塗られたことにより、防水性が高められました。
モデル名:Crack
構成:六角形の曲面と2種類の長方形を持つ計18枚のパネル
特徴:新しい技術により、空気圧が長く保持され、球形を長く維持することができました。
モデル名:Slazenger Challenge
構成:25枚の長方形のパネル
特徴:空気バルブが改良されたことから、真球度が高まりました。
モデル名:adidas Telstar Durlast
構成:計32枚パネル(白の正六角形20枚、黒の正五角形12枚)で構成され、外面には「Durlast」と呼ばれる特殊なプラスティックコーティングが施されました。
特徴:1970年大会から、「adidas」がFIFAワールドカップの公式試合給を供給するようになりました。最初の白黒ボールは「テレビ」と「スター」をかけ合わせた「テルスター」と呼ばれました。今大会から世界で初めてテレビ放送がされ、白黒テレビでもボールの視認性を高めることができました。
モデル名:adidas Telstar Durlast
構成:計32枚パネル(白の正六角形20枚、黒の正五角形12枚)で構成され、外面には「Durlast」と呼ばれる特殊なプラスティックコーティングが施されました。
特徴:1970年大会と同じデザインが使用されています。ボールに書かれた文字と防水性が高められました。
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モデル名:adidas Tango Durlast
構成:六角形の白いパネルの表面に、黒い曲線の三角形が20個プリントされています。
特徴:アルゼンチンのクラシックダンスに着想を得た「タンゴ」のデザイン。
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モデル名:adidas Tango Espana
構成:六角形の白いパネルの表面に、黒い曲線の三角形が20個プリントされています。
特徴:前作の完成度が高かったこともあり、わずかな変更だけ加えられました。
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モデル名:adidas Azteca
構成:本革製ではなく、合成素材で作られた最初のワールドカップ公式球。
特徴:開催国にちなんだ名前と装飾が施されました。
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モデル名:adidas Etrusco Unico
構成:多層構造の合成素材で作られており、完全な防水性を備えています。
特徴:黒の三角形には、イタリア半島にかつて住んでいたエトルリア人を表すライオンが描かれています。
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モデル名:adidas Questra
構成:5種類の素材で作られており、完全な防水性だけでなく、柔軟で耐久性も備えています。
特徴:アメリカ国旗に描かれた星と人類初の月面着陸を果たしたアポロ11号の25周年を記念して、宇宙や星をイメージしたデザインが描かれています。
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モデル名:adidas Tricolore
構成:表面は無数の小さな六角形で覆われており、ボールを蹴るときの柔軟性が向上しました。
特徴:ワールドカップ史上初のカラーボールで、フランスのトリコローレにちなんで名付けられました。フランスを象徴するコック(鶏)と、とさかの部分には赤いadidasのロゴマークが描かれていました。
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モデル名:adidas Fevernova
構成:32枚のパネル構造はそのままに、有名な三角形のタンゴパネルがなくなりました。前作に続き、表面は無数の小さな六角形で覆われています。
特徴:ワールドカップ最後の手縫いのボール。ボールの名前とデザインは、アジアでのサッカー熱を表しています。
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モデル名:adidas Teamgeist
構成:32枚から14枚にまで減らされたパネル。「白」と「黒」は開催国ドイツ代表チームの伝統色、ファインゴールドはワールドカップのトロフィーにインスパイアされています。
特徴:adidasが製造した最初のワールドカップ用ボールであり、パネル数が減ったことにより、正確なキックが可能になりました。
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モデル名:adidas Jabulani
構成:8枚のパネルで構成されたが、ロングキック時にボールが宙に浮いてしまう「ブレ球」になりやすく、軌道を予測することが難しかった。
特徴:「祝う」「楽しむ」を意味する「ジャブラニ」。ボールを彩る11色は、チームの11人の選手だけでなく、11の言語と南アフリカにある11の植民地を表しています。
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モデル名:adidas Brazuca
構成:1種類の同じ形をした十字形のポリウレタン製パネル6枚
特徴:サッカーファンにより名称が決定された初のワールドカップ公式球。名前はブラジル人の国の誇りやブラジル人を意味する言葉になります。
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モデル名:adidas Telstar 18
構成:前作同様、パネル6枚をサーマルボンディング技術によって接合した無縫製ボール。ボールにはNFCタグが内蔵され、スマートフォンと連動させることで様々な情報を得ることができました。
特徴:1970年・1974年大会の公式球・テルスターと同名であり、「ワールドカップを世界中の人々がテレビ観戦できるようになった時代のスター」という意味が込められています。
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モデル名:adidas Al Rihla
構成:新しい形状の20枚のパネル。世界で初めて水性インクと接着剤のみで作られたサッカーボールであり、ワールドカップ史上最も環境に配慮したボール。
特徴:内部には慣性計測装置(IMU)センサーがあり、オフサイドの判定やゴールラインテクノロジーなどVARの判定にも大きく貢献しました。名前はアラビア語で「旅」を意味し、イブン・バットゥータの旅行記に由来しています。
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モデル名:???
構成:???
特徴:???
最初の4回のワールドカップでは、ロゴの代わりに大会ポスターが作成されました。
いかがだったでしょうか。YouTubeでもサッカーエンブレムの解説動画を投稿しています。世界中のクラブを取り上げていますので、ぜひご覧ください!